Su-35 2013 6 2

書名 JWings 2013 7 Jウィング
出版社 イカロス出版

「ロシアがSu-35を配備するよりも、
中国が1機買う方が周辺国にとって厄介」

 Su-35スーパーフランカーとは、ロシアの新型戦闘機で、
第4.5世代のあらゆる戦闘機を凌駕する、世界最強の戦闘機です。
 もちろん、Su-35は、
自衛隊の主力戦闘機であるF-15を上回っているどころか、
一説には、次期主力戦闘機のF-35をも凌駕すると言われています。
 だからこそ、ロシアがSu-35を配備するよりも、
中国が1機買う方が周辺国にとって厄介なことになるです。
つまり、日本の空の防衛が危機的な状況に陥るのです。
 にもかかわらず、日本の政治家もマスコミも、
能天気(脳天気)にも「天下泰平の日々」です。
 ここに、日本エリートの弱点が明確に出ています。
欧米エリートの場合は、たとえ平和主義の人でも、
一般教養として、軍事知識を持っていますが、
日本エリートの場合は、軍事知識を持っている人はゼロでしょう。
これで文民統制ができるのでしょうか。
 Su-35は、ロシア空軍で配備開始で、
中国空軍でも導入計画が進んでいます。
 やがて、通常兵力でも、
中国は、日本を上回ることになるでしょう。
現時点でも、中国は、ミサイル兵力で、日本を圧倒しています。
 遠くない未来において、
日本は、軍事力を軽視してきた過ちが明白になるでしょう。
 防衛予算のGDP比1%というのは、経済が貧しい中小国のレベルです。
普通は、GDP比2%が、世界標準です。
 将来において、日本が中国の属国となっていく姿が見えてきましたね。
いや、日本自治区か。
Su-35は、その一歩、その象徴となるでしょう。

非対称の時代 2013 1 14
 私が、発展途上国の軍事指導者だったら、こう考えます。
「残念ながら、わが国では、工業力の塊である戦車を作ることはできない。
 戦闘機だって同じである。
機体を真似て作ることはできても、高性能なジェットエンジンは作れない。
 艦船も同じだ。
外見を真似て作ることはできても、高出力のエンジンは作れない。
 さあ、どうするか。
もはや、わが国は先進国に勝てないのか。
 ちょっと待て。
安価な対戦車ミサイルで、高価な戦車を撃破できると聞いたことがある。
 そうだ。
わが国でも、ミサイルならば開発できる。
対戦車ミサイルどころか対艦ミサイルや対空ミサイル、
いや弾道ミサイルだって作れる。
 さすがに米国まで届く長距離ミサイルは技術的に難しいが、
近距離の弾道ミサイルだったら、100発でも200発でも作れる。
こうしたミサイルを大量生産できる」
 このように発展途上国の軍事指導者は、現実的に考えますが、
先進国の軍事指導者は、相変わらず、
戦車対戦車、戦闘機対戦闘機、艦船対艦船の戦いを想定しています。
 実に、非対称の時代になったものです。
そう言えば、昔も似たようなことがありました。
 日本海軍は、戦艦対戦艦の戦いを夢見て、
世界最大の巨大戦艦「大和」を建造しましたが、
時は、空母の時代、いや航空戦力の時代になっていました。
 ところで、国民からは、ミサイル時代になっても、
日本には、ミサイル防衛システムがあるから大丈夫だという安全神話が出てきそうです。
 しかし、ミサイル防衛システムというものは、
技術力の誇示には有効でも、実用性はありません。
理想的な条件が揃えば、ミサイル防衛システムは有効かもしれないというレベルです。
 では、対応策はないのか。
これは、何度も書いていますが、
相手国が弾道ミサイルを開発したら、自分の国も弾道ミサイルを開発することです。
 それができないならば、次善の策として、
巡航ミサイルを500発程度用意することです。
潜水艦発射型でも駆逐艦発射型でもいいでしょう。



































































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